活動レポート

活動レポート

2019.11.14

「メディア&ロボティクス」セミナーの開催報告

2019.09.13
次世代URI WG

1.概要
 次世代URI WGでは、放送業界において、最新の技術であるロボットやXRをどのように取り込むかが大きな課題と考えて、これらに対する各業界での取り組みを共有し今後の方向性等の意見交換をする取り組みを進めている。今回、株式会社TBSテレビ(未来技術設計部)の協力を得て、放送業界(特に、民放局)においてロボット技術をどのように取り入れた取り組みをしているかを紹介し、現状課題や今後の方向性等をディスカッションした。

2.開催日:09月13日(金) 13:00~18:20
 開催場所:THE HEXAGONビル 8F イベントスペース
 東京都港区赤坂5丁目4-7

3.参加者数:約70名(含む、講演者)

4.タイムテーブル
 13:00~ 開会挨拶 湘南工科大学 堀越力 教授
〇第1部 講演「メディアロボット最前線」(司会進行 湘南工科大学 堀越力 教授)
 13:05~13:25 大阪大学 吉川雄一郎 准教授
         「人が話しやすいロボットCommUの開発」
 13:25~13:45 奈良先端科学技術大学院大学 神原誠之 准教授
         「心が通うロボット」
 13:45~14:05 日本電信電話株式会社 後藤充裕 様
         「ロボットプレゼンテーションのためのオーサリングツール」
〇第2部 講演「VTuber最前線」(司会進行 日本テレビ放送網株式会社 藤原徹 様)
 14:05~14:20 日本電信電話株式会社 高島瑛彦 様
         「バーチャルキャラクターを活用したライブイベントの設計~ニコニコ超会議2019スタジオミカカの事例~」
 14:20~14:35 中京テレビ放送株式 河崎素乃美 様
         「中京テレビのVTuberの取り組み」
〇第3部 デモンストレーション説明(司会進行 日本テレビ放送網株式会社 藤原徹 様)
 14:35~14:50 徳島大学 陶山史郎 教授
         「脳内補完」を活用したテレコミュニケーション
 14:50~15:05 株式会社タイトルラボ 村田英樹 様
         ARマーカータッチゲーム
〇休憩、デモ体験
〇第4部 講演「テレビ連携ロボット最前線」(司会進行 株式会社TBSテレビ 長沼孝仁 様)
 15:30~15:50 株式会社TBSテレビ 長沼孝仁 様
         「ロボットビジネスへの取り組み」
 15:50~16:10 日本テレビ放送網株式会社 川上皓平 様
         「AI・ロボットとテレビのセカイ」
 16:10~16:30 株式会社テレビ朝日 藤井祐介 様
         「テレビ朝日のロボット活用事例」
 16:30~16:50 名古屋テレビ放送株式会社 長谷川健太 様
         「名古屋テレビのロボットへの取り組み」
 16:50~17:10 株式会社毎日放送 山本一義 様
         「毎日放送の取り組み」
〇休憩
〇第5部 パネルディスカション
 17:30~18:20
       司会進行 日本電信電話株式会社 木全英明 様
       パネリスト
         大阪大学 吉川雄一郎 准教授
         奈良先端科学技術大学院大学 神原誠之 准教授
         日本テレビ放送網株式会社 川上晧平 様
         株式会社テレビ朝日 藤井祐介 様
         株式会社毎日放送 山本一義 様
 18:20 閉会挨拶 日本テレビ放送網株式会社 藤原徹 様

【デモンストレーション】
○タイトルラボ ARマーカータッチゲーム
○中京テレビ 「脳内補完」ディススプレイ Looking Glass 4台マルチ
○徳島大学 「脳内補完」簡易説明装置
○奈良先端科学技術大学院大学 「心が通うTV雑談エージェント:だべらいぶ」
○ユカイ工学

5.所感
 民放各社におけるロボットやVTuberへの取り組みが紹介された。東京キー局だけでなく名古屋や関西の放送局でも取り組みが積極的に行われていることが紹介された。またロボットというリアルな世界だけでなく、SNSと連動させるなどバーチャルとの連携も積極的に行われている局もあり、視聴者への新たな体験を提供する取り組みに期待が持てると感じた。現状は、業界全体で試行錯誤しながら放送におけるロボットの活用を盛り上げていこうとしている段階であるが、今後はさらに盛んになっていくと感じた。

以上